事業内容

まつうら社会福祉士事務所で行っている支援

まつうら社会福祉士事務所では以下の事業を主に行っております。

  • 相談援助(成年後見・介護に関すること等暮らし全般のご相談)
  • 成年後見人の受任(任意後見・法定後見)
  • 地域住民対象の相談会開催・地域、事業所向けの勉強会等の講師

「日常生活が困難だけど自分にどんな支援が必要なのかわからない…」などでお悩みの方はどんな些細な事でもお気軽にご連絡ください。

相談援助

(成年後見・介護に関すること等暮らし全般のご相談)

生活の中で抱えている「今」や「将来」の心配ごとや困りごとなどに対して、幅広くご相談に応じています。一緒に解消方法を考えて整理をするお手伝いや、解消に繋がる道筋を立てるお手伝い、助言などを行うことができます。ご相談者様のご都合やご希望に合わせて、単発や契約形態を自由に選んでいただくことができます。

※相談内容によっては、他の専門家をご紹介することもできます。(例:法律相談など)

必要な事務手続きの代行と同行(付き添い援助)

私的なものから公的な手続きまで幅広く、委任状に基づいて代行できる事務手続きをお手伝いします。(例:住民票や戸籍謄本の取得、高額療養費の支給申請など)
また、できるかぎり自分で手続きを進めたいという方に同行することで円滑な援助を行うこともできます。

継続的な相談及び手続全般の援助

様々なことが想定されますが、例えば、日常生活においてお身体の面で支障が出始めた時や、入院した時、一時施設に入所した時などの場面において、「今」困っていること(貴重品の保管や支払い事務の手続き、郵便物の整理、申請手続き等)の援助を継続的に行っております。
また、今は大丈夫だけれど、「将来」認知症の発症などで理解力や判断力が低下して、日常生活に支障が出てきた時に備えた契約を取り交わして、「将来」後見人として援助を継続していくこともできます。

お亡くなりになった後の身辺整理の援助

葬儀の手配やご指定の方への連絡、遺品整理、役所の届け出等最期に残るお見送りから諸手続き全般まで整理の援助をする契約を生前に取り交わすことができます。上記の「継続的な相談及び手続全般の援助」の契約と併せて締結することができます。

相談援助単発
継続
5,000円
10,000円~
60分程度
1ヵ月
援助契約締結
事務手続きの代行単発5,000円~1手続き
事務手続きの同行単発5,000円~60分
継続的な相談及び手続全般の援助継続 備え20,000円~
30,000円~
1ヵ月
1ヵ月
委任契約締結
任意後見契約締結
お亡くなりになった後の身辺整理の援助備え100,000円~要相談
事務所から15分圏内大和郡山市内、奈良市一部無料
事務所から15~30分圏内奈良市、生駒市、川西町、安堵町、斑鳩町500円
事務所から31分~45分圏内奈良市一部、天理市、田原本町、平群町、川合町、香芝市、三郷町、三宅町、広陵町、上牧町1,000円
事務所から46分~60分圏内奈良市一部、天理市一部、桜井市、大和高田市、橿原市1,500円

成年後見制度とは?

認知症や交通事故による脳の後遺症など何らかの事情で、自分にとって有益なのかそうでないのかの正しい価値判断が難しくなっている20歳以上の成人者の意思決定を支援し、権利を守っていく仕組みのことを言います。
その方の心身の状態や置かれている暮らしの環境によっても異なりますが、できうる限り自分の力を発揮して生活をし続けられる環境を整えることが成年後見人の役割と言えます。 この制度は、上記のような状態になった段階で成年後見人を付けるのか、上記のような状態に至る前の段階で後見人をあらかじめ決めておくのか、大きく分けると二つの選択肢があります。まだまだ抽象的に感じて分かりにくい印象があると思います。

実際に当事務所がご縁あって関わった方の事例をご紹介させていただきます。少し制度と成年後見人の役割のイメージが沸くのではないかと思います。

事例1

女性Aさん(80歳)一人暮らし。未婚で子どもはいらっしゃらない。遠方に姉がいるが身体が不自由で、ほとんど電話でしかここ十数年やり取りがない。Aさんは今まで仕事を熱心にされてきて気丈に一人で自立した生活を送ってきており、身体の面でも特に介護が必要な状態でもないが、近い将来介護が必要になった時や病院に入院した時、亡くなった後のことなどに大きな不安を感じ始めていた。先日、外出中に路上で転倒したことがきっかけで、不安が一気に噴出した。何かあった時に自分の話を聴いてくれる人や見守ってくれる人が身近にいないことで孤独感も強まっていった。

地域の支援センターからの紹介により、関わり始めた。
今Aさんが置かれている状況を理解し、何に困っているのかも筋道を立てて話ができるくらい、物事を理解したり正しく判断する力が十分あることが分かった。
これからの暮らしに不安を抱えていたため、「将来」身体的な理由または認知症等で正しい価値判断が難しくなった時に備えて、私に「今」からどのような関わりを求めているのか、「将来」の不安をどのようにしたら緩和できるのかを定期的に一緒に考えながらご相談に応じていった。「将来」上記のような状態になってきて、身の回りの自己管理が難しくなってきたら、貴重品を代わりに預かってもらって入出金してもらったり、役所関係の手続きなども代わりにお願いしたい。自宅での暮らしが難しくなってきて住み替えが必要になったら、その時は今の自宅を売却して換価してほしいご希望もあった。

  • Aさんは、自分で何でもできる「今」はまだ特段の援助が必要のない状態なので、定期的にお話をお聴きしてその時々のご相談に応じる援助契約を締結した。
  • Aさんの希望は、「将来」認知症などで身の回りのことを正しく判断することが難しくなってきた時に、私に意思決定のお手伝いをしてほしいことだったため、その「将来」の不安ごとは、備えとしての契約を公証役場で締結した。<任意後見>
  • 上記の契約と併せて、お亡くなりになった後のご葬儀や供養、遺品の整理など希望をお聴きして、最期のお手伝いを生前に取り交わす契約も締結した。<死後の事務委任>

事例2

女性Bさん(73歳)借家で一人暮らし。夫に先立たれ、子どもはいらっしゃらない。若いころから統合失調症に悩まされ、入退院を繰り返していた。幻聴の症状が強く出ると、正しい判断が難しくなり、自分自身の行動に自信が持てないでいた。心優しい性格から、訪問販売員の勧誘にのせられ、不必要な買い物をしてしまうこともあった。兄弟もおらず、遠方の親せきが唯一の親類で、いざという時に頼ることができない。これから先どうしたらいいか、漠然とした不安を抱えながら生活していた。

入院先の病院から相談を受け、関わり始めた。
お話をお聴きしていくうちに、徐々に打ち解けていき、これから生活面の相談に乗って関わってほしいというご意向があることを確認した。
Bさんは、困ったら自分で相談者にSOSを出せる方で、少しの後押しや相談があれば、落ち着いて身の回りのことの判断も行えるが、幻聴の症状の強弱によっては自分にとって不利益な判断をしてしまう可能性はあることが分かった。
病院の先生とも相談して、Bさんは「身の回りのことの判断をする力はあるが、重要な契約ごとなどには正しく意思決定できるかどうか不安がある」状態であるとの診断を受けた。
管轄の家庭裁判所に「補助」の申し立てを行って、私が「補助人」の候補者となり、申し立て通りの「補助人」に選任され、関わりを開始した。
私は、Bさんと以下のことを相談しながら意思決定をお手伝いした。(ごく一部です)
・高額の入っている定期預金をずっと自分が持っておくのに不安があるので、私が預金通帳だけ金庫で保管する権限を付与してもらった。
・私の同意がない状態で、10万円以上の高額の商品を購入してしまった場合は、契約そのものを「取り消す」か「追認する」かの権限を付与してもらった。
・入院した際や他の場所への住み替えをする際に、Bさんと相談しながら手続きを代わりに行う権限を付与してもらった。

  • 成年後見制度には、対象となる方の価値判断の力に応じて、3段階の類型で家庭裁判所に申し立てをすることから始まる。「補助」「保佐」「後見」の3類型がある。<法定後見>
    Bさんは、その中で最も高い「補助」を選んだ。
  • そもそも、Bさんは不安がある状態の時もあるが、概ね身の回りのことは自分で意思決定できる力があるので、その力に応じてできることまで権限は私に必要がない。必要があることだけ、Bさんと相談しながら権限を付与してもらった。

地域住民対象の相談会開催・
地域、事業所向けの勉強会等の講師

地域にお住まいの方を対象に、公民館等をお借りして相談会を不定期で開催しております。また、地域や福祉事業所様からのご依頼に応じて、「介護保険や高齢者虐待防止、成年後見」に関するテーマで講師を務めさせていただいております。

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